<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 閣夜>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 閣夜（かくや）>
<BookPage: 134>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
歲暮陰陽催短景，
天涯霜雪霽寒宵。
五更鼓角聲悲壯，
三峽星河影動搖。
野哭幾家聞戰伐，
夷歌數處起漁樵。
臥龍躍馬終黃土，
人事依依漫寂寥。
<End Poem>
<Translation>
いよいよ歳もおしつまり、陰陽の二氣が交代して陰の極致が支配する厳寒の候で、 だんだん日が短くなった。空のはてのこの地にも霜が置き尋がふりかけたが、それが凍てついて、今夜はくまなく齌れわたっている。夜もふけていって、もう明けがたに近い。五更$午前四時$を知らせる太鼓と角笛がけたたましく鳴って、あの悲壯なひびき!長江の兩岸にそそりたつ斷崖絕壁の連續、この三峽の上にかかる銀河、その無數の星がゆれ動いている。不吉な兵亂のきざしではないか。どこの家でも戦死者が絶えないので、この時刻に野邊に出て哭く聲が方々から聞こえてくる。そのうちに耳なれぬ蠻族の歌が起こった。さかなとる漁師や木を伐るそまの仲間ではないか。むかしこの土地で活躍した人々、卧龍と呼ばれた諸葛孔明も、馬を躍らせて帝を解した公孫述も、要するにと化してしまっている。むなしいものではないか。人の世のいとなみも、親しい人々からのたよりも、さっぱりあてがなくなった。しょうもない話さ!
<End Translation>
<Formatted Translation>
いよいよ歳もおしつまり、陰陽の二氣が交代して陰の極致が支配する厳寒の候で、 だんだん日が短くなった。
空のはてのこの地にも霜が置き尋がふりかけたが、それが凍てついて、今夜はくまなく齌れわたっている。
夜もふけていって、もう明けがたに近い。五更$午前四時$を知らせる太鼓と角笛がけたたましく鳴って、あの悲壯なひびき!
長江の兩岸にそそりたつ斷崖絕壁の連續、この三峽の上にかかる銀河、その無數の星がゆれ動いている。不吉な兵亂のきざしではないか。
どこの家でも戦死者が絶えないので、この時刻に野邊に出て哭く聲が方々から聞こえてくる。
そのうちに耳なれぬ蠻族の歌が起こった。さかなとる漁師や木を伐るそまの仲間ではないか。
むかしこの土地で活躍した人々、卧龍と呼ばれた諸葛孔明も、馬を躍らせて帝を解した公孫述も、要するにと化してしまっている。
むなしいものではないか。人の世のいとなみも、親しい人々からのたよりも、さっぱりあてがなくなった。しょうもない話さ!
<End Formatted Translation>